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【米国市況】S&P500種が5日続落、テスラに売り-円下落157円85銭

Cristin Flanagan、Alexandra Semenova

2025年1月3日 6:54 JST

-> ​​テスラ5日続落、昨年の自動車販売台数が過去10年余りで初めて減少
-> ユーロは対ドルで大幅安、一時2022年11月以来の安値-ポンドも下落

2日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は正午過ぎまでほぼプラス圏で推移していたが、勢いは続かず、5営業日続落となった。

ナスダック100指数は0.2%安で終了。個別銘柄ではテスラが5営業日続落。年間の自動車販売台数が昨年、過去10年余りで初めて減少したことが分かった。同社株価はクリスマスの翌日から連日で下げており、その間の下落率は約20%となった。

モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのリサ・シャレット氏は、今年は収益力を示すことが企業に求められるとブルームバーグテレビジョンで指摘。昨年末の米株式相場が続落で終わったことについては、「悪い兆候だと言うにはまだ早い」と述べた。

恐怖指数として知られるシカゴ・オプション取引所(Cboe)のボラティリティー指数(VIX)は、一時19に達した。20を超えると短期的な相場変動への懸念が高まっていることを示唆する。同指数はこの5営業日で4回目の上昇となった。

市場関係者は3日には、米下院議長選で現職のマイク・ジョンソン氏が再選されるかどうかに注目することになる。

ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」のトム・エッセイ氏は、ジョンソン氏が選出されるまで数日にわたって複数回採決を行うようであれば、「共和党内の結束という面で悪い兆候となり、成長志向の政策が迅速に講じられることへの期待が損なわれるだろう」と記した。

国債

米国債相場はまちまち。10年債は上昇(利回り低下)して取引が始まったが、その後、米新規失業保険申請件数の減少で景気の堅調さが示されたことや活発な社債発行、原油高を受けて下落に転じる場面があった。

MUFGセキュリティーズアメリカの米マクロ戦略責任者、ジョージ・ゴンカルベス氏は「2025年の米国債カーブは2年債を除き、4%を上回った状態が続くと当社ではみている」と述べた。「タカ派の米金融当局と財政政策を巡る不透明感、供給増加で10年債利回りは高止まりするはずだ」と指摘した。

外為

外国為替市場ではドル指数が続伸。米新規失業保険申請件数が8カ月ぶりの低水準となり、労働市場の堅調さが示されたことが背景にある。

円はニューヨーク時間の朝方、ドルに対して小高く推移していたが、その後下落して一時0.4%安の1ドル=157円85銭を付けた。

みずほの欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)マクロ戦略責任者、ジョーダン・ロチェスター氏は「日本銀行が1月に開催する金融政策決定会合はライブ会合だ」と述べた。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.5%上昇。

ステート・ストリートのストラテジスト、リー・フェリッジ氏は「トランプ次期米大統領の就任を控えて、トレーダーらは新たにドルロングのポジションを構築することに一段と前向きだ」と述べた。

ドルは季節要因により弱含むとの見方から、昨年12月にはロングの積み増しはそう活発でなかったと同氏は解説。ただ、実際にはドルは底堅く推移した。

フェリッジ氏はまた、ドルロング積み増しの動きは「ロシアからのパイプラインを通じたガス供給の停止で加速した。この事態は欧州の2025年の経済成長にとり、さらなるマイナス材料と見なされている」と話した。

ユーロは対ドルで大幅安。一時1.3%安の1ユーロ=1.0226ドルと、2022年11月以来の安値を付けた。輸出依存度の高い欧州経済が、米国の次期政権が導入すると見込まれる関税で打撃を受けるとの懸念や、欧州中央銀行(ECB)が米金融当局より積極的な利下げを行うとの見方が背景。

欧州経済を巡る懸念が続き、ポンドも8カ月ぶりの安値に沈んだ。

原油

原油相場は2025年最初の取引で上昇。昨年10月以来の高値に達した。テクニカル分析で強気要因が示されたほか、米在庫の減少が価格を支えた。

ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は、1バレル当たり73ドル台に乗せた。北海ブレント原油は一時76ドルを超えた。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の統計によれば、米原油在庫は先週に118万バレル減少し、6週連続で水準を切り下げた。原油相場は10月中旬から維持してきた約6ドルのレンジから抜け出たものの、上昇が続くかどうかは不確かだとアナリストらはみている。


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